公立高校でもプチコンしよう!
大阪府立泉尾高校に行ってきました
ビッグニュース! 2015年秋から大阪府立泉尾高校では、プログラミング授業に『プチコン3号』を導入することが決定した。そこでくわしい話はきちんとしたニュースにまかせて、本社ではその取材に同行。取材の様子をさらに取材するというよくわからない形でこの様子をレポートする。
めざすは大阪。熱いぞ!(物理的に)
おなじみプチコンの生みの親、ハカセこと小林社長たちが札幌から大阪に向かったのは、記録的猛暑の8月のまっただなか。乗った飛行機にはやけに学生が多いと思ったら、甲子園出場校の応援だという。ヘンな偶然で高校に縁のある取材だ。
飛行機では3DS持ってきたけどこれ機内モードってどれだっけ、とわたわたする高校生を横目に、うわほんとだ3DSで機内モードってこれ? このワイヤレスのツマミ? と同じことでわたわたする本社取材班S。高校生と比較して人生の蓄積がまったく活きていない。
大阪到着時にアナウンスされた最高気温は36.4度。「札幌と10度違うじゃん!」「もはや人体の温度ですよ!」 北海道から来たわれわれには未体験の世界だ。 消耗を避けるため、あとスケジュールが押してるので速攻でタクシーに駆け込む取材班。
すぐさま阪神高速道路に乗ってしまうと、ガードで景色が隠れるのであんまり「大阪に来た!」という気はしない。取材班Sなんかは初の大阪出張なので何か旅情を見出そうと必死だ。
あっ、あれすごく大阪っぽくないすか
まあ……引っ越し屋さんだしねえ……
(タクシー運転手さん談)
引っ越し屋さんが大阪を代表するというものではあるまい。運転手さんの困惑ごもっともである。
関係ないが、その直後に記者が見かけた看板。
やっぱりフォガットとかツェッペリンとか……
ブリティッシュ・ロック観にかたよっとんなあ
ロックなつっこみはタクシー運転手さんではなく、関西出身の本社取締役である。
そんなことを言ってる間に阪神高速を抜け、古さと新しさの同居する大阪市大正区へ。
泉尾高校は玄関もふところも広かった
タクシーから降りるとそこは泉尾高校。いまは夏休み中なので学生の姿はほとんどない。ここで今回の取材の影の主役、ITジャーナリストの小野氏と合流したわれわれは、いよいよ許可なく立ち入ることの許されない(ふつう)泉尾高校の内部に潜入するのだ。
学校ってかんじですねえ……
懐かしいなあこういうの
普段はにぎやかなんだろうけど、
生徒がいないと広く感じるね
アラフォーの多い取材陣はこういうのに弱いのである。
そんなわれわれを爽やかな笑顔で迎えてくれたのが、今回のプチコン導入の立役者、大見先生。先生、おはようございます!(学生時代に戻る)
先生に案内されて向かうのは校長室。校長室に入るなんて学生時代もなかなかないことなので、取材とはまた別の意味でドキドキだ。
そしてこれが初顔合わせ、校長先生と対面である。
これが初顔合わせというのもワケがあって、実は中村校長先生は今年から泉尾高校に着任されたニューフェイスなのだ。
今だから言えることだが、この人事異動で弱っちゃったのが大見先生である。前々から泉尾高校でプチコンを使ってみたいとスマイルブームと交渉を進めていた先生だったが、本決まりの直前に決定権をもつ上司が別人に。今度の校長は、ゲーム機なんて見るのもイヤかもしれない。どうする!?
(白紙に……戻っちゃうのかなあ……)とスマイルブームが空をぼんやり見つめていた頃、大見先生は勝負に出ていた! なんとまだろくに話もしていない校長の着任2日目に、ズバリ話を切り出したのだ。
そこで校長先生はひとこと、「やったらええやん」となんと一発OK。これには大見先生もわれわれも驚いた。
校長先生「私が責任をとれば良いんですよ」と懐のデカいところを見せてくれた。 その真意とは? どうなる泉尾高校! と詳しくは、この座談会をくわしく収録した記事を見てもらおう。
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取材の取材を終えて
ゲーム機である3DS用の『プチコン3号』、学校の先生にいい顔されないんじゃ……という心配も取材班には正直あったのだが、その導入に先生お2人とも「生徒が興味を持ってくれるなら」とポジティブに受け取られていたのは嬉しいおどろきだった。
それどころか、取材先では数学の先生からも『プチコン3号』で計算式を教えられないか、と新たなラブコールが。
さっそくLAN教室でプチコンのおじさん本社社長による即席プログラム講座が始まったのだった。
先生たちが意欲的で、新しいモノを取り入れるのをおそれない、というのが泉尾高校を訪問しての印象だ。
うーん、これはスマイルブームもいっそうサポートを大事にしていかねばならないぞ。とまじめに考えたりするその一方……。
取材の終わったタイミングを見計らって、用意してあったスーツ(仮装道具という意味の)を広げるわれわれ。
すみません、こういう社風でして……(説明になっていない説明)
今まさに導入をちょっぴり後悔しているかもしれない校長先生とプチコン研究所ハカセの2ショットをいただきました。
というわき道も無事にこなし、今度こそ学校を辞したわれわれは日差しをさけるように高校そばのアーケード街へ。
直射日光が当たらないだけでだいぶ違いますねえ……
などと言いつつ、アイスクリーム屋に直行したりする8月の暑い日だった。
おまけ
取材後、当日の飛行機チケットがとれなかった取材班は、道頓堀近くのホテルへタクシーで。
お客さんどちらまで?
ええと……ソウエモン?マチ?って読むんですか?
(予約したホテルの住所を見ながら)
あー、はい『宗右衛門町(そえもんちょう)』ね。
中に入りますか?
? ナカ……とは?
ええ……お客さん、宗右衛門町の中には入ります?
??? 番地は×-××って書いてありますが
(番地を言えば一発で地理が通じると思っている北海道特有の考え方)
番地……(カーナビで確認しながら)
じゃあ入りますね
なにか知らなかったご当地ルールがあるのだろうか。困惑する取材班を乗せたタクシーは問題の宗右衛門町へ。
あれ……運転手さんこの道でいいんですか……
えっ!? 人歩いてますけど!?
そこ入っていいんですかうわーっ!!
文字どおり往来を普通に行き交う歩行者とそこに分け入るクルマ。こういうのが初めての取材班はやっと運転手さんの言葉の意味が分かったのだった。
カルチャーショックや……
北海道じゃ考えられへん……
なぜかニセ関西弁で衝撃を語る取材班S。
ちなみに食い倒れの街大阪、今回の君たちのお気に入りスポットは?
帰りに寄ったスタンダードブックストア
っていう本屋さんが面白かったです
ホテルの中のコンビニが便利でした
取材班としてもう少し学生に負けない向学心というものがだな。
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