SmileBASIC

簡易電子説明書

25変数の使い方

変数を使用して、数値の記憶や計算を行う方法を紹介します。

変数に値を入れる =記号

変数に中身(値)を入れることを「代入」といいます。

この図では、変数Aに数値5を代入しています。
これをBASICで書くには、次のようにします。

A=5

これは、Aと5が等しいという意味ではなく、「Aに5を入れろ」という意味の命令になります。まだAという変数がなければ、空いているメモリーのどれかにAという名前が付けられて、新たに作られます。

本当に変数Aに5が入ったかどうかをPRINT命令で確認してみましょう。

A=5↵PRINT A

◆数値変数に文字列は代入できない

ここでご紹介している変数は、正確には「数値変数」といい、文字列は代入することができません。A="HELLO"のような使い方をすると、エラーになります。
文字列を代入するには、あとで紹介する「文字列変数」を使います。

◆計算式も書ける

=の右には数値ひとつだけではなく、計算式も書くことができます。ただし、掛け算の記号はアスタリスク「*」、割り算の記号はスラッシュ「/」を使います。

2つの変数A、Bを用意し、それぞれに2+3、3÷2の計算結果を入れてみましょう。

A=2+3↵ B=2/3↵ PRINT A, B↵

◆変数同士の計算

数値同士の計算だけではなく、変数同士の計算も行えます。

A=2↵ B=3↵ C=A*B+1↵ PRINT A, B, C↵

3行目にて、AとBの内容を掛け、それに1を足してCに代入しています。

実行結果は次のようになります。

◆円の面積を出してみよう

半径2の円の面積を計算するプログラムを書いてみましょう。

円の面積は、半径×半径×円周率です。円周率は、ここでは3.14としましょう。

R=2↵ PI=3.14↵ S=R*R*PI↵ PRINT "メンセキハ";S

2行目で、変数PIに小数3.14を代入しています。変数名は1文字でなくても構いません。英字で始まり、英数字とアンダースコア(_)からなる任意の長さの名前が付けられます。

3行目で面積を計算し、変数Sに代入しています。

4行目のPRINT命令に注意してください。まず「メンセキハ」と表示し、セミコロン「;」でぴったり付けて、計算結果のSを表示しています。

実行結果は次のようになります。

文字列と文字列変数

文字列を代入するには「文字列変数」というものを使います。
文字列変数は、変数名の末尾に$記号を付けて表します。

これをBASICで書くと、次のようになります。

A$="HELLO"

PRINT命令では、数値変数と同様、文字変数の値も表示することができます。次のプログラムは、文字変数NAME$に「ALICE」を代入してから、PRINT命令で表示しています。

NAME$="ALICE"↵ PRINT "HELLO ";NAME$

◆文字変数の足し算

文字変数同士は、足し算によって結合することができます。

A$="HELLO"↵ B$="WORLD"↵ C$=A$+B$↵ PRINT C$

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