SmileBASIC

簡易電子説明書

33BG

プチコン3号のSmileBASICには、動きのあるゲーム画面を作りやすいよう、BGとSPRITEという仕組みがあります。

BGについて

BGとはBack Ground(バックグラウンド)の略で、家庭用ゲームの画面背景によく使われてきた仕組みです。
16×16ドットのキャラを並べて大きな画面を作ります。同じキャラを並べれば、海や草原のような均一な絵を簡単に作れます。

本製品には、ゲームでよく使用するBG用キャラが多数登録されています。これをBGPUT命令でBG画面に配置するだけですぐ使えます。

◆BGキャラ

BGキャラは、グラフィックページのGRP5にあらかじめ読み込まれています。1つのキャラは16×16ドットで、0~1023までのキャラ番号が付いています。
何番のキャラがどのようなパターンになっているかは、SMILEツールの下画面で確認することができます。

◆BG画面とレイヤー

BGキャラは、BG画面に配置して初めて画面に表示されます。同じBGキャラをいくつも並べることができます。

BG画面はキャラ単位の座標を持ちます。一画面には横に25キャラ、縦に15キャラ並びます。なおBGSCREEN命令によって、画面を超える大きさのBG画面を使うことも可能です。

X座標 0~24, Y座標 0~14 ※1キャラは16×16ドット

BG画面は、4枚のレイヤーが重なった構造になっており、それぞれにBGキャラを配置できます。遠景と近景を作り分けたり、多重スクロールさせたりという使い方ができます。
BGキャラを配置するには、必ずレイヤー番号(0~3)を指定する必要があります。

各レイヤーの表示位置は、BGOFS命令により、ドット単位で変更することができます。これによりスクロールが可能です。
また重ね順は、BGOFS命令でZ座標を指定することにより変更可能です。これは3D表示の奥行きにも関係します。

BGキャラを配置する…BGPUT命令

BGキャラを、BG画面の指定したレイヤーに配置する命令です。

書式 BGPUT レイヤー, X, Y, キャラ番号
  • レイヤー:キャラを配置するレイヤーの番号(0~3)
  • X, Y:キャラを配置する座標
  • キャラ番号:配置するキャラの番号(0~1023)
使用例 BGPUT 0,12,7,1

レイヤー0の画面中央付近に、BGキャラ1番を配置


BGキャラを敷き詰める…BGFILL命令

指定した長方形の領域を、ひとつのBGキャラで埋める命令です。

書式 BGFILL レイヤー, 始点X, 始点Y, 終点X, 終点Y, キャラ番号
  • レイヤー:キャラを埋めるレイヤーの番号(0~3)
  • 始点X, Y:配置領域の左上の座標
  • 終点X, Y:配置領域の右下の座標
  • キャラ番号:配置するキャラの番号(0~1023)
使用例 BGFILL 0, 1, 1, 23,13, 2

レイヤー0の画面外周から1キャラ内側の範囲を、BGキャラ2番で埋める


BG画面の表示位置を変更する…BGOFS命令

指定したレイヤーの表示位置と奥行きを変更する命令です。

書式 BGOFS レイヤー, X, Y, Z
  • レイヤー:移動するレイヤーの番号(0~3)
  • X, Y:表示位置の移動量(ドット単位) プラスでレイヤーが左に・上にずれる
  • Z:奥行方向の座標(奥:1024~液晶面:0~手前:-256)
    省略可能
使用例 BGOFS 0, -3, -4

レイヤー0の表示位置を右に3ドット、下に4ドットずらす


BG画面をクリアする…BGCLR命令

BG画面の指定したレイヤーをクリアする命令です。

書式 BGCLR レイヤー
  • レイヤー:クリアするレイヤーの番号(0~3)
使用例 BGCLR 0

レイヤー0の表示をクリアする


その他のBG命令

上記のほかにも多くのBG命令があります。使い方はHELPやサンプルプログラムで確認してください。以下は代表的なものです。

◆BGSCREEN命令

BG画面の最大サイズを変更する

◆BGSCALE命令

BG画面を拡大・縮小する

◆BGROT命令

BG画面を回転する

◆BGCOPY命令

BG画面の指定範囲を他の位置にコピーする

◆BGANIM命令

BGによるアニメーションを行う

PDFファイル

e-manual.pdf(3.0 MB)

ソフト本体に付属する電子説明書とほぼ同内容の記事がご覧いただけます。
ページトップへ